『科学技術社会論研究』に投稿した論文が出ました。
私の博士論文の第3章で議論したシンプルな提案を(でも、私の博論のハイライト?だとも思っている)、科学哲学が専門である原塑さんとの共著により大幅に書き直した内容になっています。
内田麻理香・原塑(2020)「欠如モデル・一方向コミュニケーション・双方向コミュニケーション 科学技術コミュニケーションにおける中核概念の再配置 」『科学技術社会論研究』 18, 208-220.
この論文の発想の元となったのは、東日本大震災後の科学コミュニケーターに対する様々な批判です。「だから、一方向の科学コミュニケーションはダメ」「だから、科学の楽しさ、美しさをうったえる科学コミュニケーションはダメ」という議論が少なからずありました。双方向のコミュニケーションは手段であって、目的ではない…と考え、「欠如モデル」と「コミュニケーションの方向性」を切り分けて論じた内容になっています。
お読みになりたい方は、PDFをお送りしますので、ぜひご連絡ください。