昨日、司会をしたセッション&その後の懇親会があまりにも私にとって刺激的で、まだまだ頭がまとまっていないのですが、とりあえずメモ程度に印象に残ったことを記しておきます。あとで増やすかと。
- 武器を持つ、武器を研ぐ、対象に切り込む
- 最初に非難を浴びるくらいの研究でないとダメ
- 数学で何か考えているときは可視化もできない。数学脳はいつ作られる? 生まれつき? 臨界期がある? 数学のごりごりの本を読んで、読んで、読んで、訓練されるかも?
こちらはtwitterに書いた内容。
@kasoken: 今日のJSTシンポの司会。登壇した数学者がそれこそ越境する新しい分野の人たちばかり。今はみんな「スターな男」なのだけど「論文はリジェクトばかり」「こっちの学会誌に出せ、といわれ、そこでもあっちに出せと言われ」「自分が座長をやったら1人しか来ない」とか。
@kasoken: (承前)この人たちがまさか!というのばかりの話で。でもその「さきがけ」という繋がりのおかげで、別のフロンティアがいると励まされた、と。どうやら彼らが感謝しているのは資金もそうだろうけど、人の繋がりっぽいところも印象的でした。
@kasoken: 学問を豊かにすることと、学者として生きていくことを両立できるようなしくみ。
今は華やかに活躍しているフロンティア、サムライ*1は、やはり孤独でつらい時期がある。そしてそこを耐えられる、というのも能力のうちなのだろう。
だけど、そこを超えられるのは、本人の資質もさることながら、しくみでもサポートできるはずだ。
今回登壇した研究者の皆さんはさきがけというシステムで同志ができたこと、そして統括らが支えてくれたことを語っていらっしゃった。今の学問のピアレビューのシステムは、既存の学問として成立しているところにいる人たちが「認めて」初めて学問として成り立つ。だから「異分子」は排除されやすい。
ここ、なんとかならないだろうか。学問を豊かにするサムライたちを支え、学問全体に最終的には貢献するしくみ。ここもたぶん、サイエンス(に限らないが)・コミュニケーションの役割なのかもしれない。
*1:女性もいます! もっといい言葉ないかな。