内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

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毎日新聞「今週の本棚」マガジン評『ケトル VOL.34』Eテレ特集・寄稿

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本日の毎日新聞の『今週の本棚』欄で、マガジン評を寄稿しています。「ケトル VoL.34」の「攻めてる」Eテレ特集です。わくわくする特集なのでぜひ。書店には既にないかもしれませんが、電子版では購入できます。 #book #magazine #review #bookreview #雑誌 #書評 #本 #ケトル #Eテレ

 毎日新聞の「今週の本棚」欄に、マガジン評を寄稿しました。

 ご紹介した雑誌はこちら。

  旧・NHK教育テレビ、現・Eテレ。昔も今も大好きです。一時期、Eテレしかつけていない時期があったのですが、そこでハマりました。朝から晩まで、一日中面白い。何が面白いかというと、「発見」が多いんですよね。そして、よくここまで挑戦するな……と、制作者側の、クリエイターとしての魂も伝わってくる。

 その後、『すイエんサー』には何度もお世話になって、その舞台裏を知ることを通して、クオリティの高さにも納得。『大科学実験』のプロデューサー、森さんは拙著

理系なお姉さんは苦手ですか? 理系な女性10人の理系人生カタログ

でご登場いただき、その背景も伺いました。他にも出演させていただいた番組もいくつか。

 とまあ、うっとおしい自分語りはさておき!! Eテレの番組で、最も印象深いのは、子供の頃に出合った『できるかな』であり、最初に頭打ち抜かれたのは『ピタゴラスイッチ』でしょうか。最近の『きょうの料理』の土井善晴さんの料理の哲学*1に裏付けられた回とか、平野レミさんの愉快な回も素晴らしい。『バリバラ』も突っ込むなあと感心して(しかも突っ込むだけでなく出来も良い)いたら、『ねほりんぱほりん』の「キラキラ偽装女子」とかあれこれ……Eテレの積み重ねた人形劇のテクニックをこんな風に使いますか? と驚かされます。おそらく、民放だったらできないだろうと思わせるチャレンジ。

 あと、知りたいという好奇心を駆動する軸があるからこそ面白いんでしょうね。

 なんだか、雑誌の紹介というよりはEテレへの愛を思う存分語ってしまった気がしますが(でも、まだ足りないよ)、そんなEテレの姿を余すことなく特集してくれたこの号の「ケトル」。電子版でしたらまだ読むことが可能です。ぜひ、ご覧下さい。

*1:哲学という言葉はうかつに使ってはいけないとはわかりつつ、あえて使わせてもらう