カールスルーエ工科大学
ここにあるカールスルーエ工科大学(KIT / Karlsruher Institut für Technologie)は、ドイツ最古の工業大学で、工学系ではドイツいちとの評価があるらしい。その名門カールスルーエ工科大学(KIT)の見学ツアーに参加しました。
3時間弱で、バイオテクノロジーから加速器、スパコン、ダークマター検出装置とまあ盛りだくさん(2グループに分かれてたので、もう片方のグループが何を見たのかはわからない、そちらは人文系と組んだ研究所もあったみたい)。見学したところは、こちらのセンター紹介のページにある、"Materials, Structures, Functions Center" と、 "Elementary Particle and Astroparticle Physics"かと思われる。
一つの大学で、(それぞれ小規模とはいえ)これほどバラエティに富んだ、比較的とっつきやすい内容を見せることができるとは、と驚きました。しかも、研究者の皆さんがアウトリーチ慣れしている(し過ぎというくらい)。そして、施設も「見学してもらうこと」前提に作られている。説明も、KITでしている研究内容の説明ではなく、どちらかというとざっくりとした「加速器とはこういうもの」というように、その分野やその背景を教えてくれるという感じ。
大学の特色を最大限に活かしつつ、高校生や専門家じゃない人に幅広く見てもらうのには良い方針だと思う。ひとつの研究施設で、こんな短時間で、多様な研究分野の装置を見せることができるって、例えば日本だとどこができるかな……? とか考えてしまった。
写真はスパコンの部屋にいたペンギンのぬいぐるみ。なぜここにペンギンが? と思ったら、スパコンの冷却が大変だよという話に絞っていたからなんですね。
で、このペンギン博士。名札がついていて職員扱いだ! 面白すぎると思って後で確認しようと思い、急いで写真とったのですが、肝心の"Dr."のあとの名前と、"Fなんとか Security Officer"の職名のところが光で反射してしまって失敗……ああもう勿体ない! 悔しい! 何やってるんだ私。
Facebookで教えてもらいましたが、LinuxのOSのマスコットキャラクター、Tux氏のようですね。さすがにオリジナルキャラクターではなかったか(しかし、この大学だったらやりかねない勢い)。
これは加速器(の一部)。小規模ながら、実際に研究に使われている。
そのパーツが、入り口のところで飾られている。入ったところには、全体のミニチュア模型もありました。全体として小規模で、カラーリングの玩具っぽさまであるんですが、むしろその方が加速器の全体像を知ることができる教育的効果もあるというのが新鮮な発見でした。
この施設の入り口の、コーヒースペース。徹底してますね。
学会の方では、KITのお土産のUSBメモリもいただきました。これは嬉しい。プッシュ式でコネクタ部分が出てくる便利もの。大事にします。