「ピエール・ガニェール」
料理と科学のコラボ「分子ガストロノミー」の創始者の一人であり、ミシュラン2つ星獲得のシェフであるピエール・ガニェールのお店に行ってきました。念願の!
- 作者: エルヴェティス,ピエールガニェール,Herv´e This,Pierre Gagnaire,伊藤文
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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フランス料理人、ピエール・ガニェールと、科学者エルヴェ・ティスの共著本はこちら。
可愛らしい前菜あれこれ。
"Chateldon"という名のフランスの水。初めてでしたが、お酒に匹敵すると言っても大げさではない炭酸水。「太陽王の水」とも呼ばれているらしい。気に入って、今や箱買いしています。
アスパラガス。
クスクスのアレンジ。
このスープ、二種類の味が一皿で楽しめる。
ここでようやくメイン二品。
このレストランの売りだという、チーズとデザート。
ここから怒濤のチーズ料理とデザート。
この三品、どれもチーズ菓子。チーズをここまで変身させることができるのか? と驚きです。
そして、デザート。
プチフール各種。
野菜を使ったデザート。
さすがに、満腹です。ごちそうさまでした!
分子ガストロノミーの創始者の一人が作ったレストランではありますが、「科学っぽさ」は表からはまるで感じられない。超ハイテクであることは予想できますが、それが巧みに隠されている。
マンダリンオリエンタルの「タパス・モラキュラー・バー」は「科学イメージ」を積極的に利用していて、元ネタがすぐにわかるし(人工イクラのあれね、とか)ウィーンの"Steirereck"も、そこまで露骨ではないけど「実験ぽい」演出は施している。
「分子ガストロノミー」創始者の目指したいところはここなのかもしれない。科学を利用するけど、この水面下の様子は見せませんよ、という。
そして、終盤になって異様な盛り上がりを見せる、富野ガンダム的展開にも圧倒されたのでした。「まだだ、まだ終わらんよ」というばかりに、チーズ(お料理された!切っただけではない)3品と、デザート5品がどーっと出てくる。「チーズ」と「デザート」という言葉のもつ意味の破壊と再構築的な何かを体験し てきたのでありました。