毎日新聞:雑誌評『世界』 1月号 寄稿
共同通信配信「今年の収穫」書評寄稿
共同通信配信の「今年の収穫」で3冊の本の寄稿をしています。『ドラッグと分断社会アメリカ』C.ハート著・早川書房、『男が痴漢になる理由』斉藤章佳著・イーストプレス、『私の中のわたしたち』O.R.トゥルヒーヨ著・国書刊行会の3冊で依存症〜性暴力の流れでこの3冊を取り上げました。
毎日新聞「2017 この3冊」書評寄稿
毎日新聞の「今週の本棚」の年末恒例、「2017 この3冊」で書評を寄稿しています。軍事研究絡みで『戦争がつくった現代の食卓』アナスタシア・マークス・デ・サルセド 著、『戦争と農業』藤原辰史著、『ペンタゴンの頭脳』アニー・ジェイコブセン著の3冊の書評です。
ペンタゴンの頭脳 世界を動かす軍事科学機関DARPA (ヒストリカル・スタディーズ)
- 作者: アニー・ジェイコブセン,加藤万里子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2017/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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中公新書創刊55周年「わたしの好きな3冊」
毎日新聞『共依存の倫理』書評寄稿
今週の本棚:内田麻理香・評 『共依存の倫理-必要とされることを渇望する人びと』=小西真理子・著 - 毎日新聞
本日の毎日新聞に書評を寄稿しています。著者は分離を促す現状の回復論には個人主義などの倫理観が背景にあるといい、分離だけではない回復の道を提案します。
2017年「民間放送連盟賞」テレビ教養部門・審査員
2017年度の民間放送連盟賞のテレビ教養部門の審査員をつとめました。最優秀賞は広島テレビ放送の「NNNドキュメント’16 知られざる被爆米兵~ヒロシマの墓標は語る」、日本でも米国でもほとんど知られていない被曝米兵に焦点をあてた作品。優秀賞は秋田朝日放送「シリーズ輝石の詩file11 KAMAITACHI~ハサの記憶~」、BS-TBS「ヨーロッパ財宝ミステリー 消えた黄金列車の謎×西島秀俊」、新潟放送「BSNスペシャル 俺は工場の鉄学者」、チューリップテレビ「異見~米国から見た富山大空襲~」、関西テレビ放送「ザ・ドキュメント 夢への扉「課題研究」 ~先生を越えて進め~」、熊本放送「命の記録~写真家・桑原史成の水俣~」。秀作揃いの2017年度でした。おめでとうございます。
今年は、審査委員長だったので、雑誌『民放』(2017年11月号)で講評「多様な価値観を提示する教養番組」を寄稿しています。機会がありましたらぜひ。
今週の本棚『男が痴漢になる理由』書評寄稿
今週の本棚・新刊:『男が痴漢になる理由』=斉藤章佳・著 - 毎日新聞
毎日新聞の「今週の本棚」に、書評(短評)を寄稿しています。
痴漢を依存症として治療対象としてきた臨床家の手による書。加害者は性欲ゆえではなく「認知の歪み」により痴漢する。痴漢が嗜癖である、という分析は『アディクションと加害者臨床』にも繋がりますね。
セクハラ、パワハラの加害者は、自己評価が低く、自分を肯定して欲しいがために弱者に対してハラスメントする。そして自覚なく繰り返す。痴漢だけでなくハラスメント加害者が「認知が歪んでいて自己評価が低く、自分を肯定して欲しいがために弱者に対してハラスメントする嗜癖」という研究結果に納得する方は多いかと思います。
さらに、加害者が「相手もそれを望んでいるから」「正義のため」などと自己正当化しているという研究結果も。