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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

平田光司先生「科学の不定性と巨大科学」

研究 サイエンスコミュニケーション


 東北大で総合研究大学院大学・平田光司教授が「科学の不定性と巨大科学ー高エネルギー加速器を例に」という特別セミナーをされたので、聴講させていただきました。
 「トランスサイエンス」という言葉は、日本だとバズワード化され、よくわからない形で「双方向科学コミュニケーション」の根拠とされていますが、ワインバーグに造詣が深く、高エネルギー加速器の現場にいた専門家である平田先生からは地に足のついた「これぞ学問」というお話を伺うことができました。ありがとうございました。
 変な質問してしまってすみませんでした。「『巨大科学』の場合、隣接する非専門家が熟議に加わることで、アウトプットの質が上がるのはわかりますが、例えば生活に密着する問題に関しては、ステイクホルダーは誰になるのでしょうか? 誰が参加すると良いのでしょうか? そもそも、その必要性があるのでしょうか?」……と。平田先生、「それがわからないので、巨大科学に話を限定したのですが」と。そうですよね、本当に意地が悪い質問で。
 ネタとして面白かったのが、ファインマンの「科学は不確かだ!」という本について。

科学は不確かだ! (岩波現代文庫)

科学は不確かだ! (岩波現代文庫)

 (ここで挙げているのは文庫本ですが、単行本もあります。)
これが出版された当時、平田先生のまわりの物理学者が「こんなタイトルの本を出すなんてけしからん」という声があったとか。いや、不確かなのにー、科学は。

 その後の懇親会はこちらで。
Note
昨年の同時期(仙台恒例の「光のページェント」の時期)に伺ったときは「?」という感じだったのですが、たいへん、たいへん美味しかったです。たぶん、前回は我々の食事の選択が誤っていたんだな。ちなみに、ワインその他アルコール飲み放題ですばらしいクオリティ。

 図々しくも、平田先生の隣に座り、酔っ払って人生相談めいたことまで話してしまって、今思い出すと耳まで真っ赤です……。申し訳ありませんでした。それでもスマートに聞いて下さった平田先生はジェントルマンです。

 この企画を催して下さった、東北大学・理学系研究科の本堂毅先生にも感謝です。