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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

クリスマスレクチャー2012

サイエンスコミュニケーション 研究

クリスマスレクチャー2012の仙台公演に行ってまいりました。

▼ 会場は東北大川内キャンパス近くの萩ホール。同行する人の提案でバスではなく自転車で行ったのだが、すぐに息はあがるし、熱中症で倒れるかと思った! と いうか普段の私、運動しなさ過ぎ。運動不足だからと週1回加圧トレーニングに通っているのだけど、自転車のほうがよほどきついわ。お金かけずに自転車に どっかに通った方がいいかもしれない。でもどこに? まあ、今やると身体に悪そうだから、涼しくなってから……とか言ってると、雪の季節が到来するのね、 きっと。

▼閑話もいいところだ。閑話休題。さて、肝心のクリスマスレクチャーですが……うん、かなり残念な内容で。

  クリスマスレクチャーに関しては2011年の、「物質のふしぎ」@東京大学安田講堂のをお手伝いして(ほんの少しだけですが)、そのパフォーマンスひとつひとつに 圧倒されたのでした。「ファラデーから続く180年も続くサイエンスコミュニケーションのイベントって、だてじゃないわ」とか「質の高いイベントは、手間 も暇もお金もかかるのか」とか。

 クリスマスレクチャーは壇上に上がる人たちを事前に仕込んでおいて、前日や当日のリハーサルにも参加させる。でも、今回は、この仕込みが裏目に出て、いまいち盛り上がらない。壇上にあがる人の反応が台本通りで機械的でつまらないの。ネタが脳科学だからってこともあるんだろうけど。いや、脳科学のネタだったら普通盛り上がるだろう。それなのに。

 最後の方はフッド教授、仕込んでいない子を半ば強引にあてて、その子の反応が「素」であるところから会場を盛り上がらせた。このあたりの判断は素晴らしいと唸らせられた。科学者であり、エンターテイナーなんでしょうね。

  昨年は会場もあたたまっていて、子どもらの歓声が沸きっぱなしだったのに対し、仙台は土地柄もあるのか静まりかえっていて、講師のフッド教授が気の毒な感じ。でもまあ、これは仕方ない……のか。聴衆が、地元の中高生がほとんど、メモをとりながら見ている。学校の課題かもしれないけど……舞台見て! 舞台を! 陰気 に下を見ている聴衆は、おそらく講演者にとっても気分はよろしくないだろう。

 ただ、明らかに講演者の問題ではなく、見るからに準備不足とか、仕込みが中途半端とか、ネタが地味だいうのは……ねえ。あとで、2011年までの東大のイベントを仕切った女性に聞いたところによると。2012年度は彼女は関わっていないとのこと。東大本郷のときにマネージャーをした彼女は、能力が高い……という簡単な表現では表せない。人を巻き 込む明るさがあり、さらに、科学への理解、語学……さまざまな技量に恵まれている希有な女性だ。

 た だ、今回は二回あって、慶應での公演は見ていないのでそこはなんとも言えない。慶應の方は盛り上がったかもしれないし。二回公演をする、という理由で準備不足になってしまったのかもしれないし。いずれにせよ、サイエンスコミュニケーションのイベントは難しいことを改めて感じた。あの、あの! 伝統あるクリスマス・レクチャーでもね。