内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

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 毎日新聞川端裕人・本田公夫著『動物園から未来を変える:ニューヨーク・ブロンクス動物園』書評を寄稿。この本は「動物園論」(動物園の持つ力、課題、可能性)を語りながら、「ブロンクス動物園、すごい……こんなところがあるのか」「展示グラフィックアーツって? 面白い!」と最先端の動物園を見せてくれる。さらに、日本の動物園が抱える問題点(日本の動物園が、スタッフの「やりがい搾取」的な構造で成り立っている現状など)も教えてくれる。などなど、多種多様な魅力にあふれた本です。

 とにかく、読んでいて楽しい。そしてブロンクス動物園(は無理でもとにかく動物園に)に行きたくなる。おすすめです。

動物園から未来を変える―ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン

動物園から未来を変える―ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン

 

 

化学コミュニケーション賞2018:審査委員

化学コミュニケーション賞 | 一般社団法人日本化学連合

 化学コミュニケーション賞2018の審査委員をつとめました。以下の方々(敬称略)が受賞されました。おめでとうございます!

化学コミュニケーション賞2018(個人)

受賞者:谷藤 尚貴(米子工業高等専門学校

業績の表題:世界へ繋がる化学教育と地域活性化への展開

化学コミュニケーション賞2018 審査員特別賞(個人)

受賞者:田村 健治(東京都立産業技術高等専門学校

業績の表題:幅広い世代を対象とする化学実験講座の実践

化学コミュニケーション賞2018 審査員特別賞(個人)

受賞者:福田 俊彦(愛知県立惟信高等学校)

業績の表題:化学の好きな子どもを増やす社会貢献活動

 

 

 

信濃毎日新聞『政治に口出しする女はお嫌いですか?』書評寄稿

 信濃毎日新聞に、工藤庸子著『政治に口出しする女はお嫌いですか?:スタール夫人の言論 vs. ナポレオンの独裁』勁草書房、の書評を寄稿しています。

「共に考える伴侶」たちと語りながら、その知性と言論を磨き上げていったことに注目したい。今の社会に求められているのは、公共圏と親密圏を行き交う「ソシエテ」を大事に扱うことだろう。

 公共圏と親密圏の間に位置する「サロン」を通じて、ナポレオンの独裁に対抗したスタール夫人。あの時代にこんな格好いい女性がいたのか、と驚きです。

 このスタール夫人、「大河ドラマで見たい」と思うくらいスケールが大きく魅力的な女性。もしかして?思いながら池田理代子の『皇帝ナポレオン』を読み直したら、1巻からスタール夫人が出ていました。むかーし読んだ時には気づきませんでした。

皇帝ナポレオン(1)

皇帝ナポレオン(1)

 

 米国建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンの逸話も面白い。英国在住歴が長いにもかかわらず、あえて米国風(当時のフランスから見れば、"田舎"風)のキャラで、パリの貴婦人たちの注目を浴びる。で、サロンの主人に求愛してフラれるという「儀式」をやってのけ、さらに人気を得る。同時に在仏の外交官として大活躍したという。フランクリン、多様な業績を残しているが処世術にも長けていたか、と。当時のパリのサロンは、ラブレターもサロン内で読み上げられて公開されたとのこと。だから、「フラれる」プロセスを粋に演出することがウケることも織り込み済みだったことか、フランクリンは。

毎日新聞「今週の本棚」『ニュートンに消された男』書評寄稿

mainichi.jp 毎日新聞に中島秀人著『ニュートンに消された男:ロバート・フック』(角川ソフィア文庫)の書評を寄稿しています。

ニュートンに消された男 ロバート・フック (角川ソフィア文庫)

ニュートンに消された男 ロバート・フック (角川ソフィア文庫)

 

  こちらは、大佛次郎賞を受賞した1996年発刊の本を、加筆して文庫版にしたものです。20年以上経っても、ロバート・フックの伝記としては決定版と言えるのではないでしょうか。

ロバート・フック ニュートンに消された男 (朝日選書)

ロバート・フック ニュートンに消された男 (朝日選書)

 

  こちらの本は、拙著『恋する天才科学者』(および、文庫本の『面白すぎる天才科学者たち』)で参考文献にさせていただきました。 

 以前読んだ時はニュートンに比べて異様なまでに無名なフックに同情しましたが、今回読み直すと「さすがに新人のニュートンをいじめすぎだ……」と、フックに対して呆れてしまいました。そこまでされたらニュートンも恨むでしょう、と。

共同通信「読んでナルホド」書評寄稿

 共同通信が配信する書評コーナー、「読んでナルホド」に書評を寄稿しています。

老いと記憶-加齢で得るもの、失うもの (中公新書)

老いと記憶-加齢で得るもの、失うもの (中公新書)

 

 

認知症の人の心の中はどうなっているのか? (光文社新書)

認知症の人の心の中はどうなっているのか? (光文社新書)

 

 今回は『老いと記憶』増本康平、中公新書&『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』佐藤眞一、光文社新書を取り上げました。