『朝日新聞』「(#論壇)CF、実は多い「内輪の支援」」コメント寄稿
朝日新聞の論壇委員が注目する論考を1本選んで、記者が深掘りするコーナー。今年度から、「論×論×論」にかわり、「#論壇」というコーナーが誕生しました。
今月は私もコメントを書いています。
注目したのは『都市問題』5月号特集1「クラウドファンディングの現在」です。
出版物のご案内 - 月刊誌『都市問題』 | 公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所(旧財団法人東京市政調査会)
「ミニシアター・エイド」のクラウドファンディングで3億円が集まったり、食品ロスを救おうと「買って応援」する動きが生まれるなど、市民間の連帯のうねりが高まっていることに注目したいです。
でも、政府が「クラウドファンディングに期待」するのは筋違いでしょう。政府がすべきは、市民から金銭を吸い上げるのではなく、援助することだと考えます。
休業補償等は政府がすべきだ、という前提は忘れてはならない。しかしその一方で、CFだけでなく、フードロスで困窮する生産者を救う「買って応援」の動きなど、市民の連帯のうねりが生じていることも確かだ。コロナ禍で、さまざまな業種がその形態の変更を迫られている。その状況下で、今後、CFがどのような役割を果たしていくのか着目したい。