毎日新聞に、『専門知を再考する』の書評を寄稿しています。
さまざまな「専門家」がメディアに登場するいま、専門とは? 専門家とは? を考える助けになる本です。
書評では触れませんでしたが、コリンズとエヴァンズは「メタ専門知」と呼ぶ知のことも精緻に検討しています。ある分野の専門知がない場合でも、「メタ専門知」を使って、その専門家を鑑定できる場合がある、とも。
ただ、メタ専門知は見目物腰や社会的地位に基づく場合、その「専門家」について誤った判断をしてしまう問題点があることも指摘。 ……あるある過ぎる。
コリンズの他の著作としては、『我々みんなが科学の専門家なのか?』H.コリンズ著、鈴木俊洋・訳(法政大学出版局)の書評も寄稿しています。コリンズの主張としては「我々みんなが科学の専門家では「ない」」という内容になります。