プラハで最初に宿泊したホテル Golden Well Hotel にあるレストラン Terasa U Zlaté studně でディナー。
このホテル自体がプラハ城のすぐ近くにあるため、このレストランの眺めは最高。風景も美味しさを構成するひとつですね。
日没の時間が遅いので、この明るさから夕暮れ、夜景へと至る時間もすてきでした。
このレストランのシェフは、プラハ No.1 と言われるシェフ、Pavel Sapík 氏。なんでも、7世代続く料理人一家の出身だとか。意外性がありつつも、洗練されたお料理の数々を堪能しました。
まずは前菜。チェコ料理は野菜が少ない、と聞いていましたが、これらに限らず濃厚な味の野菜が活かされていました。
ロブスター。パッションフルーツのソースが合うのでびっくり。
フォアグラのテリーヌ。岩塩とベリーで濃厚さとさわやかさが最高のバランス。フォアグラという食材をそれほど良いと思ったことがなかったのですが、このテリーヌとこの組み合わせは初めて「おいしい!」と。
キノコのスープ。この少量ながらもどっしりしたスープ、スパイスが効いていて、ほんのり甘味もあり。
そろそろデザートかな? と思ったところにメインの肉料理。この鴨、鴨のはずなんだけど臭みがまるでない。さすが肉料理の国、肉の処理の仕方とか違うのでしょうか。これも岩塩が効いています。
見た目はなんてことのないシャーベットなのですが、パッションフルーツの味のあとに、ジンジャーの後味がしてこれまた驚き。甘いのに辛い! それなのにおいしい!
このデザートプレートは、全体でエスニック。タピオカとココナッツミルクのデザートを、組み立て直したような一皿でした。チョコレートソースもあるのに邪魔していない、しっかり調和している。
コーヒーをいただきながら、プチフール。見た目も可愛らしいですが、一つ一つがまた意外な味。奥のマカロンはハーブの味がするし、手前のトリュフもスパイスの味ががつんとして、ただ甘いだけじゃない。
チェコ料理か、と言われるとわからないけど(でも、キノコの濃厚スープとか、とにかく美味しいお肉とかはそれらしいのかな?)、意外性に満ちた料理ばかりで、驚きながらも楽しみました。でも、どれもこれも予想外な組み合わせなのに、しっかり調和しているのが素晴らしい。
もしプラハにいらっしゃる方がいたら、全力でお勧め。予約は必須のようです。