内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

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日本経済新聞」「プロムナード」『お茶の間の力』

 3月7日(土)の日経新聞の夕刊のコラム「プロムナード」にコラムが掲載されました。先日出演した某テレビ番組から考えたあれこれです。

日本経済新聞 プロムナード 『お茶の間の力』

 最初書いたときのタイトルは『お茶の間の無責任さ』でした。それを大幅に、というか逆の目線で書き直しました。

 SNSなどで誰もが気軽に意見を全世界に発信することができるようになりました。このSNSの登場は、インターネットの登場よりも多くの人が関わることができるようになり、お茶の間の声が大きく扱われるようになったと思います。マスメディアもそれに迎合している。ただ、私自身がネット出身でマスメディアにも関わっているからなのか、そのお茶の間の意見(それでも一部ですが)に対して、複雑に色々考えてしまいます。

 テレビの前であれこれ言っているかのような無責任な言葉が、自分のところに届くと正直複雑な気分。だけど、一方で、そのような気軽な意見が第四の権力と言われたマスメディア側に届くのは、良い傾向なのではないかと思う。ただ、一部の意見だけではなく、もっと多様な声が届くといいなとは思っているのですが。

 今後、インターネットと人々と旧来のメディアの関係も成熟していくのでしょう。