内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

科学が特等席にいた時代

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 行ったのは数年前になるが、京都にある国際マンガミュージアム。開架で5万冊はあるわ、常設展示も充実しているわ、企画展示も楽しい……と、京都に行った際はお勧めしたい場。
 カフェには庭があり、観光客が多い場所柄か、若い海外の人が多く、楽しそうに寝そべっている様子もいい。やはり、マンガは日本の強力なコンテンツなのか。

 ここで、少年サンデーの創刊号を見た。

サンデー名作ミュージアム

 ここの表紙の右上にあるのは、

・スポーツ
・まんが
・科学
・テレビ

の4つ。1959年では、科学が子供たちにとってエンターテインメントだったんだな、と。
 今でも他の3つは娯楽として成立しているが、科学だけはその特等席から降りてしまっているように思える。

 常設展示で面白かったのが、「6.『お約束』でできているマンガ」からの「7.『お約束』をやぶるマンガ」の流れ。私たちは、知らないうちに「マンガの読み」を体得している。コマ割の読み方とか、吹き出しの表現とか、流線の解釈とか。学校で習っていないのにね。そこから「赤塚不二夫流」のお約束破りの説明がある。
 ほんとうに、豊かな文化ですね、マンガは。 Untitled