柑橘類と文明: マフィアを生んだシチリアレモンから、ノーベル賞をとった壊血病薬まで
- 作者: ヘレナアトレー,Helena Attlee,三木直子
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2015/04/29
- メディア: 単行本
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毎日新聞に書評掲載です。
今週の本棚:内田麻理香・評 『柑橘類と文明』=ヘレナ・アトレー著
レモンやオレンジなどの柑橘類という切り口で、歴史、科学、経済、料理……などなど、さまざまな側面を語った旅行記。盛りだくさんです。とりあえず、私は食欲が刺激されていろいろ辛かった。書評本文にも書いたけど、レモン&オレンジピールのタリオリーニが食べたい。
イタリアが舞台で、フィレンツェを皮切りにしてお話が始まります。フィレンツェには行ったことがありますが、柑橘類という視点で見ることはなかったな。もう一回、行きたくなります。
初めて行ったイタリアが、ローマ。学生時代の頃でしたが、街中で食べたジェラートがレモンのフレーバーでした。いまだに記憶にあるくらい、味が濃厚でおいしかった。あれも、イタリアの柑橘類文化の賜なのかもしれないと今になって思ったり。