11月16日から18日まで開催された、第11回年次研究大会・総会で発表してきました。この科学技術社会論学会(STS学会)は何回か参加したことがありますが、初めての発表。しかも図々しくもセッションオーガナイザーとして、セッション組みました。一応、あったんですよ……。「私がセッション組むなんて!」←「そろそろやっとけ」「遅いくらいだ」とかなんとか。
このセッションは以下の通り。
「これからの科学技術コミュニケーションのあり方を考える」オーガナイザー:内田麻理香(東京大学)
- 「行政による科学技術コミュニケーション推進プログラム:サイエンスアゴラを例として」梅原千慶(独立行政法人科学技術振興機構)
- 「科学技術コミ ュニケーション実践の評価を再考する」石村源生(北海道大学)
- 「社会の中の科学者という視座からの科学技術コミュニケーション」加瀬郁子(東京大学)
- 「科学技術への興味の潜在層に向けた科学技術コミュニケーション」内田麻理香(東京大学)
こちらの学会でサイエンスコミュニケーションを真っ正面に扱ったら、閑古鳥かな、しかも最終日の最終セッションだし……と思いきや、満員御礼でした。お礼申し上げます。我ながら良い人たちに声かけて、発表していただいた……と自画自賛ではありますが、当然ながら自分は除きます。
有益なアドバイスを下さった(まさかこのセッションにいらっしゃるとは……と驚いた)木原英逸教授(国士舘大学)からは、自分のもやもやを突破してくれるコメントを頂いて、本当に感謝しています。そして思い出すに、自分の発表がいかに未熟で視野が狭く、勉強不足であったか……と、これ書きながらじたばたしています(注:書いているのは2013/12/16です)。ほんと、みっともない!
今回は総合研究大学院大学で開催、つまり場所は葉山。というわけで、遠方の人は湘南国際村に宿泊することができ、学会会場=宿泊所、という素晴らしい環境でした。相変わらず、事務局の方のお心遣いに平身低頭しつつ甘えてしまい、学会を丸ごと堪能してしまいました。事務局の皆さま、セッションで一緒に発表して下さった方、そして貴重なアドバイスを頂戴した方、本当にありがとうございました。
あと、素敵な取り組みだなと思ったのが、中日の懇親会のあとの「ナイトセッション」。瀬戸口明久*1さん(現・京都大学准教授)の「日本野鳥の会」と、八代嘉美さん(現・京都大学特任准教授)の十八番のSFのご発表がありまして。ゆるゆると酔った状態で、しかもレベル高い(熱量高い、って言いかえても良いかも)のを聞けるって。最高の学会ですよね。
そして、長らく博士論文を「書けない、書けない」と泣いていた私が、そこから脱出できたのは、木原さんと瀬戸口さんの組み合わせのおかげなのです。瀬戸口さんにはまだお礼言えていない……。とにかく実りの多い学会でした。