毎日新聞の「今週の本棚」欄に、ガリレオ・ガリレイの『星界の報告』の書評を寄稿しています。
今週の本棚:内田麻理香・評 『星界の報告』=ガリレオ・ガリレイ著 毎日新聞
既に岩波文庫から邦訳が出ていますが、こちらはガリレオ研究の第一人者である伊藤和行氏の訳および解説です。図版も初版通りの形で掲載されていて、現時点での邦訳決定版と言えるでしょう。
伊藤さんのこちらの本も、時代の背景を知るために副読本として必須。一緒に読むと、それぞれの本をより堪能できます。
『星界の報告』といえば、400年前に著された古典中の古典。17世紀科学革命の息吹を現代においても感じられます。ガリレオは他の著作でも優れたものを残していますが、この『星界の報告』からはガリレオ自身の興奮と喜びが伝わってきます。