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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

「日本経済新聞」「プロムナード」『偉人の女たち』

 2月28日(土)の日経新聞の夕刊のコラム「プロムナード」にコラムが掲載です。子供の頃から読んでいた伝記ですが、そこに登場する女性が時代と共に変わっている……というお話です。

偉人の女たち 内田麻理香:日本経済新聞「プロムナード」

 私が子供の頃は、マリー・キュリーキュリー夫人)、フローレンス・ナイチンゲールヘレン・ケラーが三大巨頭だったのですが、最近になってナイチンゲールが、統計学者で辣腕経営者であることを知る。3人の女性のうち2人が科学者であったことが興味深いです。

 ただ、やはり一番驚いたのが、マリー・アントワネットが子供用偉人伝に載っていること。

 今では、子供向け偉人伝に多くの女性が登場するようになった。マザー・テレサは納得の人選だが、マリー・アントワネットまで登場しているのには首をかしげてしまう。「偉人伝」としては、母親のマリア・テレジア女帝のほうが適切ではなかろうか。しかし、そこまでの業績をなし得なかったとしても、薄幸の美女が人気なのだろう。マリー・アントワネットも、エリーザベト皇女も、英国のダイアナ元妃も。ウィーンでも、土産物だけでなく、どこもかしこもエリーザベトの肖像で溢(あふ)れかえっていた。モーツァルトの肖像や、クリムトの絵画よりも多く目にした。それを思い出すと、高貴な薄幸の美女に人気が集まるのは、日本だけの傾向ではないのかもしれない。

 今回は、人名入れすぎたかなーと少し心配。ただ、時代の変遷で、取り上げられる「偉人」がどう変わるか見ていくのは、それだけでも面白いなと。