本日の毎日新聞に、書評員が「今年の3冊」を選ぶ欄に寄稿しました。毎年、選ぶの難しいですね。今回選んだ3冊はこちら。今年は教養とか知性とかキーワードになりうるかな、と考えて選んだのがこちら。
「世界が滅んだあと」という本はSFでもアニメでも多く見られますが、復興したあとの設定が多い。これは「復興するまでにどう文明を作るか」というシチュエーションからはじめるのが面白い。日本経済新聞で書評しています。
2冊目は、
これは書評したかったのですが、タイミングが合わなかった。哲学・心理学・科学論などの研究者が、様々な角度から検討した本書は大きなヒントを与えてくれるはず。多くの人が寄稿しているので、拾い読みでも勉強になるはずです。
つい先日の、毎日新聞の鼎談書評で私が担当した本。
日本国憲法は、日本人の教養ではないだろうか。新進気鋭の木村草太氏が監修し、英語訳された日本国憲法を、名人芸を発揮する実力者である柴田元幸氏が、逆翻訳する。英語で読むと、日本国憲法の隠れた主語が明るみになる……など、様々な気付きがある。日本国憲法の成り立ち、両者の対談なども含めた贅沢な本です。