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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

毎日新聞書評掲載『東洋天文学史』

 本日、12月21日の毎日新聞の「今週の本棚」に寄稿しています。

東洋天文学史 (サイエンス・パレット)

東洋天文学史 (サイエンス・パレット)

 書評の内容は、ネットではこちらから読むことができます。
今週の本棚:内田麻理香・評 『東洋天文学史』=中村士・著

 丸善出版で出している「サイエンス・パレット」シリーズは、オックスフォード大学出版局「Very Short Introductionsシリーズ」 が元になっていて、昨年からその翻訳が出ていました。高校生が読むことができる科学の入門書、という意味では優れていて、一つ一つも専門に踏み込み過ぎもせず、ある程度の大きな分野を概観できるという面白い本が揃っています。

 今回とりあげた『東洋天文学史』は、翻訳物ではありません。日本人である中村士さんが、東洋天文学という文脈に、日本の天文学を位置づけるという目的で書かれた本です。
 このような本を待っていました。どうしても科学を学ぶとき、知る時は西洋の科学が主になってしまいますが、東洋、そして日本で形作られた科学がどれだけ豊かだったか。そして、西洋も東洋から生まれた思想にどれだけ依っているかがよくわかります。

 日本の天文学および暦の立役者として、江戸時代の渋川春海徳川吉宗が登場します。渋川春海は、小説『天地明察』で描かれていて、しかも映画化されていますね。私は映画しかまだ見ていないのですが、これも「科学映画」として楽しめます。和算の話も含め。
 

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

 映画はこちら。

天地明察 [DVD]

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 主演の岡田准一さん、関孝和役の市川猿之助さん良かったです。よろしければ『天地明察』もぜひ。