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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

毎日新聞「本日の本棚」掲載『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝1』

しごと 書評

 今回、毎日新聞の「今週の本棚」ではこちらの本を書評しました。

好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I: 私が科学者になるまで

好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I: 私が科学者になるまで

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今週の本棚:内田麻理香・評 『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝1』=リチャード・ドーキンス著:毎日新聞

 科学者にして思想家、彼の発信した文章は賛否両論を問わず世界を揺るがす。私の立場からしてみたら、仰ぎ見るサイエンスライターですね。
 そしたら自伝を見たら……完璧過ぎる英国のアッパークラスの生い立ちでございました。家系図とか最初の「いかにも上流社会一家」の写真とか見ているだけでもくらくらします。しかもイケメンときた。少年時代から若い頃の写真ももちろんだが、表紙の写真の美形っぷりといったら。

 ただ、非常に素直で内省的に自分のことを綴っている。

ドーキンスの「伝記」ではなく、自身が「自伝」を記してくれたことは、私たちにとって幸運だろう。彼が読ませる文章の名手であることはもちろん、彼自身が当時と今の感情を細やかに、素直に描写している。

 この「率直さ」が読者の心をつかむと思うのです。