内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

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五月祭企画「東大で理系の恋愛を語ろう」

 東大本郷のお祭り、五月祭の企画で「東大で理系の恋愛を語ろう」で講演、パネルディスカッションしました。主催は東大工学部の学生団体、丁友会です。

 登壇者は、わたくし、高世えり子さん(漫画家)*1瀬地山角さん(東大教授。専門はジェンダー論)。
 
 私が恋愛で何を語る資格あるのか?と悩みに悩んでいたのですが

理系が恋愛するには、理系における性別人口のアンバランス、理系特有の思考法・価値観、研究・労働時間の長さ、研究室に閉じこもりがちな傾向など、様々な障壁があります。しかし、これまで理系が充実した恋愛をするために必要なセオリーについては、深く論じられてきませんでした。そこで今回は、理系の事情に詳しい講師に、理系の恋愛について論じていただくことで、そのセオリーを探っていきます。

 この企画趣旨からもやもやしていたんですね。というわけで、失礼ながら「企画趣旨を問い直す」ところから始めて、自らの黒歴史を掘り返し、自虐的な話をしたのですが……。瀬地山先生から「いやー、これだからもう女王様は」といじられてしまいました。
 瀬地山先生はご専門もそうなんですが、駒場で大勢の学生を見ており、ご自分の体験から地に足をついた議論をされる。しかも場の仕切りも上手いエンターテイナー。高世さんを「理系クンを見守る聖母」、私を「東大理系恋愛事情の元凶」と位置づけ、パネルディスカッションに持ち込んだのはお見事としか言いようがありません。彼の議論は茶化してもいないし、アカデミックでもある。素晴らしい。

 「また世の中から嫌われた気がする……」と、ニコニコ生放送(中継していたんです)を怖々見たら、意外と「わかるー」と賛同のご意見を頂戴していたようで胸をなでおろしました。

 この企画、評判が良かったらしく(前評判も含め)、朝日新聞での紹介、フジ&TBSのカメラが入る(どちらかの朝のニュースで放映があった)、AERAで巻頭6p特集が組まれたという。学園祭が面白い展開を見せました。

 ご一緒した高世さんが、その時の様子をイラスト付きでブログに書いて下さいました。相変わらず美化してかいて下さって、感謝しきり。

 東大で理系の恋愛を語ろう:高世えり子の漫画制作&情報ブログ

*1:理系なお姉さんは苦手ですか? ?理系な女性10人の理系人生カタログ?でコラボして、イラストを担当していただきました!