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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

クリスマスレクチャー

 この英国発祥のクリスマスレクチャーは2011年、「物質の不思議」@東京大学安田講堂のをお手伝いして(ほんの少しだけですが)、そのパフォーマンスのすべてに圧倒されたのでした。「ファラデーから続く180年も続くサイエンスコミュニケーションのイベントって、だてじゃないわ」とか「質の高いイベントは、手間も暇もお金もかかるのか」「さすが」……などなど感じ入った。

 2011年の東大のは会場もあたたまっていて、 子供らの歓声が沸きっぱなしだったのに対し、仙台は土地柄もあるのか静まりかえっていて。でも、今回の講師のフッド教授がお気の毒な感じ。参加している人の多くが、中高生らしい。舞台よりも、手元のノートを埋めることに集中している。でもまあ、こんな集客をしたのであれば、これは仕方ない(かな?)。あとで聞いたところによると、コーディネートした人がそもそも違う。

 ただ、見るからに準備不足とか、仕込みが中途半端とか、ネタが地味だいうのは……ねえ。

  クリスマスレクチャーは壇上に上がる人たちを事前に仕込んでおいて、前日や当日のリハーサルにも参加させる。でも、この仕込みが裏目に出て、いまいち盛り 上がらない。壇上の人の反応が台本通りで機械的でつまらないのよね。ネタが脳科学だからってこともあるんだろうけど。手品のタネを知ってしまったら「わあ」な反応は素人には難しい。

 最後の方はフッド教授、仕込んでいない子を半ば強引にあてて、その子の反応が「素」であるところから会場を盛り上がらせた。このあたりのフッド教授の判断は素晴らしいと唸らせられた。

 ただ、今回は二回あって、慶應での公演は見ていないのでそこはなんとも言えない。慶應の方は盛り上がったかもしれないし。二回公演で準備不足になってしまったのかもしれないし。いずれにせよ、サイエンスコミュニケーションのイベントは難しい。
 これから先に。クリスマスレクチャーが日本にも訪れてくれることを心から祈る。

www.britishcouncil.jp