内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

3月のライオン

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

 今まで読まなくて損してました。かつて「ハチミツとクローバー」の1巻で挫折して(甘酸っぱいラブストーリー風味だけかと勘違いして)避けていたんですけど、ストライクゾーンど真ん中でした。ある方に、羽海野チカさんは「『スラムダンク』敬愛の彼女だけに……いやそれ以上にスポ根。そしてハチクロも"表現"スポ根」と教えてもらいました。となるとハチクロも読んでみようと決意(なんて余裕、今はないんですがほんとうは)。

 スポ根将棋マンガであると同時に、プロフェッショナル論でもあるかと思います、これ。ぎりぎりとしのぎを削るプロの棋士たちが次々と登場して、素敵すぎる。中でも個人的には島田八段が好きなので(枯れていていながら熱いところが……枯れすぎ? でもかっこいい)、彼が表紙になっている4巻をこちらに。

俺たちはプロだ
受け入れようが
目を逸らそうが

自分の力量は残酷なまでに正確に
胸のどこかで計っている

――それが計れてこその
プロだ

 西原理恵子この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ)を思い出すマンガでもあるかな。