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内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

プレゼン名人が集まる寺:薬師寺&源平咲きの梅

 奈良に来ている。枕が変わったせいもあるのだけど、昨日、一昨日と3時間ずつくらいしか寝ていない。枕が変わったせいだけではないだろう。先週の地震の影響だ。大地が揺れているような錯覚を起こしてしまって、つい起きてしまう。気ばかりが焦って、落ち着いていない。ついつい何か新しい情報がないかとメディアをチェックしてしまうし。

 今回の出張は、コーディネートして下さった優秀な女性に、観光のご案内もしていただいた。どこが見たいですかと聞かれ「薬師寺」と即答。中学のとき見て以来、「ぞくっ」ときた仏像が薬師三尊を超えていないのです。今見たらどうなのかな? と思って。

 いや、別の意味ですごかったです……。

 もちろん、あの薬師三尊の優美なたたずまいは素晴らしい。それは今見ても「再確認」できた。また、ちょうど修復前の東塔の中も観覧することができ(20日間だけだという)、1300年以上あらゆる災害に耐えて残ってきた姿も感動的だった。

 何に驚いたかと言えば、お坊さんの説法。最初に西塔を見たときに説明してくれた人が、漫才師のようで、聞いている人を沸かせる沸かせる。当然、お坊さんだから声は良い。芸人顔負けだなー、でも、この人が特別にうまいんだろうなと思ったところ。

 次の金堂で説明してくれた別のお坊さんにもびっくり。またキャラが違う。今度は「芸人風」ではなく、「政治家風」。そしていつの間にかテレビショッピング風に早変わり。というのも、この薬師寺を支え、再建させてきた財源は、市民に写経を教えたり、写経セットを売るというビジネスだからだ(と、案内してくれた人に聞い た)。

 それにしても、これはそれぞれのお坊さんをキャラ立ちさせて、それで一人一人「プレゼン」の訓練しているのだとしたら、それ自体を外に持ち出せるビジネスモデルだと感心。

 帰りのタクシーの中で、案内してくれた人とその話をしていたらタクシーの運転手さんが「いや、そもそも落語の由来がもともとはお坊さんの説法ですからね」と。そうなのかー!

 軽く調べてみたところ、確かに諸説あるものの、お坊さんの説法が落語につながたとも言われているみたい。

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 写真は、薬師寺の梅。源平咲きになっていて(同じ枝に紅白の花がついている。遺伝子のなせるわざ)美しく、楽しい。

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 そして、街中で見かけたやる気なさそうでお疲れの「せんとくん」。