内田麻理香ブログ:KASOKEN satellite

ブログというかお仕事日記というか身辺雑記というか。

四谷大塚『Dream Navi』2018年8月号・インタビュー記事掲載

  四谷大塚が発行する『Dream Navi』2018年8月号に、インタビュー記事が掲載されました。

Dream Navi 2018年 08 月号 [雑誌]

Dream Navi 2018年 08 月号 [雑誌]

 

 「なぜ勉強するの?」の特集で、私は「新しいことを知ると自分が好きになれる」とのお話をしましたが……さて、これで答えになるのでしょうか。子供にとって「なぜ勉強するの?」という問いは切実で、そして大人からは答えにくい。「これ!」というわかりやすい答えはないのでしょう。他の方々のインタビュー記事、興味深いです。

 

毎日新聞 今週の本棚『人形論』

 本日の毎日新聞の「今週の本棚」欄に、書評を寄稿しています。

mainichi.jp

 

人形論

人形論

 

 2年前に亡くなられた科学思想史の金森修さんの遺作『人形論』。様々な人形を評論しながら、命や魂とは何ぞや?と探る本。

信濃毎日新聞 書評『世界を変えた50人の女性科学者たち』

 信濃毎日新聞に、レイチェル・イグノトフスキー著・野中モモ翻訳『世界を変えた50人の女性科学者たち』創元社の書評を寄稿しています。

世界を変えた50人の女性科学者たち

世界を変えた50人の女性科学者たち

 

 性別だけでなく様々な壁と闘った女性たち。誰にでも勇気を与えてくれる美しいビジュアルブックです。

『100年後の世界』(化学同人)刊行記念トークセッション・登壇

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鈴木貴之氏『100年後の世界』刊行記念のトークセッションで、お相手をつとめさせていただきました。

www.kagakudojin.co.jp

 鈴木先生の所属は総合文化研究科。(案内文の肩書きは学部と大学院で違っていましたが)私と同じ職場の先生でもあります。科学哲学がご専門。

  SF映画を導入に、生殖技術、AI、ロボット、ビッグデータなど最先端技術について問いを投げかけていきます。SF映画に詳しい人も、詳しくない人も大丈夫。その映画を知っている人でも楽しめますし、知らない人でもその映画を観たくなるでしょう。

 あと、「耳にしたことがあるけど、わからない」先端技術の概観について知りたい人にとってもお得です。生殖、遺伝子、バイオ、能力増強(エンハンスメント)、サイボーグ、不老長寿、人工知能、ロボット、情報、マインド・リーディング、「考える心の操作」、仮想現実と揃っています。

 これらのテクノロジーを私たちが扱うために、「これ」といった答えはありません。著者の鈴木さんも提示していません。みんなで考えていく、答えが出ないけど考え続ける問題群なのです。というわけで、第15回分のアクティブラーニング型授業の題材にも最適です。教科書としてもおすすめです。

 さて、イベント当日ですが、盛会のうちに終わりました。「素人さん……じゃ、ないですよね?」と思える参加者の皆様が多く、熱心でしかも鋭い質問がたくさん飛んできて、トークイベントとして盛り上がりました。私も楽しめました。

 会場のBOOK LAB TOKYO、ここも良いですね。

booklabtokyo.com

 最近、「書店」という場を通じたサイエンスコミュニケーションについてあれこれ考えを巡らせているのですが、改めて書店や図書館を通じたサイエンスコミュニケーションについてアプローチしたいと思った次第。

寄稿『通信文化協会』74号

 

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通信文化74号

 通信文化協会の会報誌『通信文化』74号(2018年5月号)の巻頭言で「コミュニティをつくるコミュニケーション」と題して、南方熊楠が作ってきたプロ、アマを問わないさまざまな科学コミュニティについての拙文を寄稿しました。お手に取る機会がありましたら、ぜひ。

 5月号の表紙のPDFはこちらから読むことができます。

毎日新聞・書評寄稿『明治の技術官僚:近代日本をつくった長州五傑』

 毎日新聞の「今週の本棚」欄に、書評を寄稿しています。

mainichi.jp

 幕末時、長州藩から密航してイギリスにわたった5人がいました。その5人のうち、伊藤博文井上馨がいた、というだけでなく、工部省、工部大学校(現在の東大工学部)をつくった山尾庸三、「鉄道の父」と呼ばれる井上勝、造幣部門で尽力した遠藤謹助がいたというように、たいへんな豪華メンバーであったと。そして、科学技術立国・日本の礎を築いたという、ドラマのようなほんとのお話です。

 実際、映画にもなっています。山尾庸三が主役で、演ずるのは松田龍平

長州ファイブ

長州ファイブ

 

  著者の柏原さんは、この長州五傑を「専門性」という補助線で描いているのが興味深いです。例えば、幕末であれば数ヶ月英国にいただけでも「専門性」を持つとして重宝される人材になる。でも、少し時間が経つだけで、求められる専門性が変遷していく。その明治維新時の動きのはやさが、今に生きる私たちにも妙に切実に感じられますし、登場する人物の葛藤も伺えます。

毎日新聞・雑誌評寄稿『ナショナルジオグラフィック』

 04/15の毎日新聞に、マガジン評を寄稿しています。「ナショナルジオグラフィック日本版」4月号、特集は「超監視時代」です。

ナショナル ジオグラフィック日本版 2018年4月号 [雑誌]

ナショナル ジオグラフィック日本版 2018年4月号 [雑誌]